熊本県人吉市の特産品

きじ馬

きじ馬

荒削りの桐木に松の輪切りを車輪としたものにくちなしの花や木の実、青菜などの草木染めによる紋様を施した素朴な、それでいて鮮烈な色彩の玩具は、優れた芸術品となり、今に伝えられています。

そんな『きじ馬』の頭には、必ず『大』という字が書かれています。これは、大塚地区の製作者の家の養子になった若者が秘伝を盗んで逃げ去り、後世その罪滅ぼしと、養家への感謝をこめて、書くようになったものだとか、また一説には、京の都の大文字焼き(五山送り火)を偲び、幸運を祈って『大』の文字を刻んだといわれています。

現在は人吉球磨地方の伝統玩具のお土産品として、人吉市の『宮原工芸』(人吉市)と『住岡きじ馬製作所』(球磨郡錦町)で制作されていますが、本来は大きなもので、男の子供たちが牽(ひ)いたり、馬乗りになって坂を下ったりして遊ぶ玩具でした。

きじ馬

花手箱

熊本県人吉地方に根付いた平家ゆかりの花手箱!
花手箱は女の子の、桃の節句などのお祝いとして使われていました。

花手箱
花手箱